ごあいさつ
サリュテーション・コンソーシアム ニュースレター
1999年 1月

目次

会長からのメッセージ
サリュテーション・ニュース
マネージング・ディレクターより
サリュテーション・シナリオ
テクニカル・トーク
展望
イベント情報

会長からのメッセージ

BostonでのConverging Digital Peripherals/MFP Conference及びAtlantaでのNetWorld/Interopで私どものブースにお立ち寄り頂いた皆様、再びお目にかかれたこと、そして私どもの最新の成果をお見せできたことを嬉しく思います。

初めてお目にかかった方々は、私どものホームページから仕様書をご覧になり、皆様の商品や事業にサリュテーションを取り入れる ことができるかどうか、ご確認頂けたことでしょう。私達にできることがあれば、何なりとお手伝いさせて頂きたいと思います。

サポート範囲の拡大

サリュテーション・コンソーシアムはオフィス・オートメーションの分野で成功を収め、製品を出荷してきました。私達はオフィス をサポートし続けますが、サリュテーションの根本的な価値は、そのオペレーティング・システムやトランスミッション・プロトコル、 そしてプロダクト・ドメインの独立性にあるのです。コンソーシアムでは初期のアーキテクチャの定義を通して、プリント、ファクス、 スキャン、電話、アドレス帳そしてスケジューリングといったものをサポートする機能をお見せしてきました。プリント、スキャン、 ファクス、電話、アドレス帳、カレンダーをサポートしている企業のシステムにはサリュテーション・プロトコルで必要十分なのです。 この、一つのアーキテクチャでのアプローチによって、限られたオフィススペースでドメインを超えた整合性と互換性をサポートし、 確実なものとすることができます。

この数ヶ月のうちに、サリュテーション技術委員会ではディスプレイ及びオペレーティング環境の機能単位を取り扱う予定です。 この二つの機能単位はハンドヘルドやパームサイズのコンピュータの分野をサポートするのに必要な技術を提供するでしょう。また、 委員会ではサリュテーション・ライトの実現も検討する予定です。これらの、クライアントのみやサーバーのみの定義付けによって、 サリュテーション・アーキテクチャをサポートするのに最低限必要なものが提供されます。

これらの構想によってハンドヘルドやパームサイズといったコンピュータの分野でのサリュテーションの地位が確かなものになる であろうと思われます。

サリュテーション・ニュース

日本市場で新たな製品が発表される

リコー、ソニー、日立西部ソフトウェアがIBMのNuOfficeによって提供されるサリュテーションのサポート範囲を拡張する製品を 発表しました。これらの製品はファクス、スキャン、プリント機能をサポートしており、ロータスノーツの文書処理機能を向上させます。 詳しくはこの号の「製品フォーカス」をご覧下さい。

新たな機能単位の検討

サリュテーション・コンソーシアム技術委員会では新たな機能単位の定義付けに着手しました。ハンドヘルド/パームサイズ・ コンピューティング機器をサポートするために設計されていますが、応用範囲は広く、コンソーシアムではディスプレイ及びオペレーティ ング環境の機能単位に関する変更の要請に広く応じます。

今日のハンドヘルドやパームサイズのPCに見られるオペレーティング・システム、スクリーンのサイズ、アプリケーション・コンテンツ そしてオペレーティング環境の多様性の為に、広い範囲にわたってのこの種のデバイスとのコミュニケーションはどうしても困難でした。 サリュテーションにおけるディスカバリ・テクノロジー・アーキテクチャはインフォメーション・サービスにハンドヘルド及びパームサイズ のデバイスの属性を特定する機能を提供します。このデータはインフォメーション・サービスがそれらの特性に合うように相互に調整するこ とを可能にするものです。

ディスプレイ機能単位

ディスプレイ機能単位は、サービスプロバイダーがハンドヘルド/パームサイズコンピュータのディスプレイの属性を特定することを 可能にするものです。サービスは、そのディスプレイがカラーや画像をサポートしているかどうかを特定することができ、またディスプレイ の大きさや解像度も特定されます。これらの情報によってサーバーは、そのディスプレイの特性に合わせて情報を送ることが可能となります。

無論、ディスプレイ機能単位は、その他の分野にも応用可能です。例えば、そのデバイスのユーザと実際にコミュニケートすることが 必要なデータをインフォメーションサーバーに送り、プリンタやファクス、複合機などのディスプレイの属性を特定することができるのです。

オペレーティング環境機能単位

オペレーティング環境機能単位は、ハンドヘルドもしくはパームサイズのデバイスのオペレーティング・システムやフリー・メモリ、入力 デバイス、インストールされているアプリケーションを認識します。この認識によってサーバーはその環境に合わせたアプリケーションを送って インストールしたり、既にインストールされていればそれを使うことができるのです。

つまり、オペレーティング環境機能単位は他のネットワーク機器、PC、デバイスの環境を特定するのに幅広く利用することができるのです。

サリュテーション・ライト

サリュテーションをハンドヘルド/パームサイズ市場に出すには、メモリが限られているという問題がある。そのため、"ライト"・サリュ テーションの開発が提案されている。これにはサリュテーション・クライアントは含まれない。ハンドヘルドやパームサイズのようなデバイスは 他のデバイスやアプリケーションを必要とせず、ローカルサーバーのような他のサリュテーション対応機器からの要求を受けたとき、それに 応えるのみである。こういった場合、ハンドヘルドやパームサイズのデバイスサービス・ディスクリプション・レコードは、そのデバイスが 作られた段階でほとんどの部分がハード・コーデッドとなり得る。これは可能である。なぜなら画面サイズ、解像度、色や画像表示といった性能 はオペレーティング・システムや入力機器と同様に固定されているからである。 フリーメモリやアプリケーションのコンテンツといった変動のあるものは、1〜数個所のフィールドを取り変えることで簡単にリアルタイムでサービス・ディスクリプション・レコードに組み込むことができる。

技術委員会ではこれらのトピックについての皆さんのご意見に関心を持っています。是非あなたのお考えをコンソーシアムのテクニカル・コン サルタントである Robert Pascoe([email protected])までお寄せ下さい。

マネージング・ディレクターより

サリュテーション・コンソーシアムにおけるメンバーシップの価値

「何故わが社がサリュテーション・コンソーシアムのメンバーになるべきなのでしょう?」と聞かれることがよくあります。 答えはいたって簡単です。企業は会員になることで、ビジネスチャンスとなり得る数々の機会を得るからです。これらの機会は 製品やサービスの多様な広がりを持つ、情報技術産業界に属する全ての企業や団体のためにあるものです。現在のメンバーリス トにはハードウェアを作る企業、システムやアプリケーション・ソフトを開発する企業、ネットワーキング・ソリューションを 提供する企業、サービスを提供し、さまざまな関連製品や消耗品を販売する企業などが含まれています。

アーキテクチャの方向性に影響力を持つことができます

これらの会員企業は互いに協力的な関係です。というのも彼らにとって共同でオープンな仕様やプロトコルを開発し、相互 操作性を広げるためにそのテクノロジーを利用する、全ての人のために標準化を進めることは最も興味のあるところだからです。 加えて、どのメンバーにもそれぞれサリュテーション・アーキテクチャの対象領域、方向性、内容に対して影響力を持つことが できアーキテクチャをコンソーシアムや業界だけでなく、メンバー個々の必要にも応じた形にしていくことができるのです。 各メンバー企業からコンソーシアムの活動に参加し、貢献している人々はさまざまな知識や技術や経験、そしてビジネス上の 要望を活動の場に提供します。彼らはアイディアを交換し、互いに学ぶ機会を与えられるのです。また、こういった参加者はサ リュテーション仕様書の最新バージョンを早くに手にすることができます。これによってあなたの企業が最短の所用期間で製品 を開発・出荷することが可能になります。

ビジネスに有益な人脈を広げることができます

当コンソーシアムはあなたの会社が他のリーディング・カンパニー及びその社員とビジネス上の人脈を広げるのに最適な環境を 提供します。コンソーシアムのワーキング・グループや理事会、継続的なコミュニケーションから、お互いがビジネスに有益な人脈 を作るための発展的な機会を持つことができます。サリュテーション・コンソーシアムのメンバーは共同の開発プロジェクト、 製品テスト計画、共同のマーケティング活動、既に成果をあげている違った種類の団体などの活動に加わっているのです。

広報活動を利用することができます

全ての企業が規模に関わりなく、増加している産業新聞や雑誌、アナリストによる好意的な報道の恩恵を受けることができます。 サリュテーション・コンソーシアムは継続的にプレスリリースや新聞・雑誌記事、ニュースレター、白書、ウェブページなどによる 情報発信を行っており、それらは個々もしくは一部のメンバーと、コンソーシアム全体のどちらにもハイライトを当てています。 これらの発行物の多くは、コンソーシアムのPRスタッフと会員企業の代表とが共同で作るものです。また、私が1年を通じて参加す る展示会やカンファレンスも会員企業にとって広報の場となります。私はそういった場所でプレゼンテーションや資料配布を行い、 世界中からの記者やアナリストと話をすることで会員企業とその製品のPRに努めています。

サービスの提供やディスカウントを受けることができます

サリュテーション・コンソーシアムは非営利法人として、会員企業に教育やセミナー、開発・テスト用のツールや技術的援助、 製品やサービスのディスカウントを提供しており、これらは会員企業だけのためのものです。これらによってあなたの会社は市場で 財政上優位に立つことも可能です。こういった製品やサービスの一部は無料となっています。また、会員企業は製品やサービスに一足 早く触れることができ、それはさらなる競争力となり得るでしょう。詳細はサリュテーションのウェブページからご覧になれます。

あなたの会社もご参加ください

ここまで私は、あなたの会社がサリュテーション・コンソーシアムのメンバーになるとどんな利益があるのか、いくつかの例を示し ました。もしメンバーでないのなら、あなたの会社にとって特定の利益があるかどうか、是非考慮してみて下さい。質問や詳しいご案 内、もしくはミーティングのご希望がありましたら私までご連絡下さい。

サリュテーション・シナリオ

A New Form of Plug and Play

Successful information appliances have two distinct characteristics: they must be as easy to install as a toaster and as easy to use as a phone. With Salutation's 'find-and-bind' technology, installation is easy. Salutation is also a key factor in providing ease of use.

Today's multifunction devices are a complex integration of scanner, copier, printer, and fax devices with an information access terminal. Each vendor has approached the user interface from a different prospective. Some have large displays with on-screen buttons, others have physical buttons and small displays. Some displays are in color, some support graphics. The process for an end user to log on to the network, access information and have it printed on the device or distributed to colleagues can be a daunting task on any device. Performing these tasks on a device you have never operated is even more challenging.

Salutation's capability discovery, coupled with smart card technology, can simplify the use of networked appliances. A smart card is a microprocessor-based, credit card-sized device. Unlike traditional mag-stripe credit cards, which can hold a few hundred characters of information, a smart card will hold 64 thousand characters. By the turn of the century, the smart card will have the processing power of the first IBM PC. Functions provided via the smart card technology include:

  1. User authentication
  2. Personal profiling

Service providers can harness these functions through Salutation to simplify the utilization of network connected equipment. With smart card, a knowledge worker simply plugs the smart card into a reader on the device and begins to access information. This is the new form of plug and play, designed for users instead of electronic components. Here's how it will work.

A mobile knowledge worker wishes to scan a document for distribution to colleagues. The worker enters a storefront copy center and locates a multifunction device supporting Salutation protocol. The worker plugs the smart card into the reader on the device. The device responds through its user interface panel, requesting the worker enter a security PIN. The rest is automatic.

The device authenticates the worker via a Public-key cryptography scheme on the card. When authentication takes place, the private key is used to encrypt a message that is passed to the device. The device, having access to the corresponding key, can then authenticate the request by decrypting the message using this key.

Next, the device accesses the personal profile encoded on the smart card. Although the holder of the smart card is sensitive to sharing personal information with others, the holder is willing to do so if services provided are worthwhile. In this case, the personal profile will indicate, among other things, the URL of the worker's information service. The device uses this information to make a network connection between the worker and his/her information.

The information service uses a Salutation DocStore Functional Unit to access the profile information. This information indicates the user's preferences for remote information access. For example, the profile information may contain the configuration preferred by the user, one or more of the worker's distribution lists, or workflow process targets for inputs. This information configures the network connection and establishes the functions that may be performed. The information server also uses Salutation to access the device's display capabilities, which enable the server to responds with user interface content designed for both the specific workers profile and the capabilities of the device being used by the worker.

As a result, simple choices, tailored specifically to the worker's profile and the devices capabilities, can be presented on the device's display. For example, the initial set of choices might be "For Print press 1, for Scan press 2, for Schedule press 3." If the worker selects scan, a list of destination choices are presented, such as personal in-box, department distribution, manager, OCR process, and billing process. If print is selected, the worker is asked to input the document id. If schedule is selected, the worker's appointments for the next three days are printed in the preferred format.

Salutation forms the base for determining not only the capabilities of the device but also the preferred user interface characteristics. Salutation is the only architecture required to plug and play both the device and the user.

テクニカル・トーク

Salutation Technical Committee Considers Additions

The Technical Committee of the Salutation Consortium is considering changes to the Salutation Architecture in preparation for releasing version 2.1 Two changes are enhancements to the DocStore and Print Functional Units.

DocStore Enhancements

Part 2 of the Salutation Architecture Specification defines the DocStore Functional Unit as "a temporary spooling storage for document data handled at scanning, printing and Faxing operation. It provides a client with simple access methods to temporary spooling storage, and defines minimum functions for the purpose. DOC Storage Functional Unit abstracts a container of documents as folder, and may contain more than one folders. Implementation of DOC Storage Functional Unit can be typically found in a facsimile machine, copier, printing equipment, and so on."

Close examination of this architected container structure shows it is applicable to other spooling store applications. For example, the DocStore Functional Unit can be used to contain the device driver code for a Salutation-enabled device. Using a Salutation Service Session, this device driver may be accessed by a client wishing to utilize the Functional Units contained in the device. For example, a Client Functional Unit may locate a Print Functional Unit using the Salutation discovery protocol. Should the Client Functional Unit wish to use the Print Functional Unit, but not have access to a device driver for that product, the Client Functional Unit may discover, then access the contents of a DocStore Functional Unit containing the Print Functional Unit's device driver. Using the Salutation Personaliy, the Client Functional Unit may retrieve the device driver, install it locally and print effectively on the Print Functional Unit.

It may be argued that a new Functional Unit should be architected for the function of containing non-document data. However, this would require the support of an additional Functional Unit thus increasing the Salutation footprint for the implementing device.

Print Enhancements for Win32 Raw Data

Under Windows, it is possible to create a single drawing function that accepts a device context as a parameter. That drawing function generates graphics commands in the form of Graphic Drawing Instructions (GDI) which will draw on either the screen or the printer depending upon the device context selected. A printer device context is used in exactly the same way a device context for a display. This means that all graphics functions work the same way for printers as they do for display devices. This provides application/device independence for the 32-bit Windows operating system.

In the case of Win32 printing, when an application performs graphic operations on a printer device context, these graphic operations are recorded in the form of journal records. The process of collecting journal records is similar to the metafile process which records graphic operations for played back as needed.

After a page has been completed, the journal records are run through a print processor. The print process is a driver that converts the journal records into lower level Device Driver Interface (DDI) calls that are supported by selected printer's device driver.

Next, the graphic engine for the selected printer converts the print processor instructions into the raw binary data that is required for the selected printer. This is the Win32 Raw Print Data Stream.

The spooler then sends this Win32 Raw Print Data Stream to the printer that has been selected via the device context. This is accomplished through calls to a DLL called a port monitor. Typically, in a Windows environment, a printer is attached to a serial (COM) or parallel (LPT) port which are standard on most desktop and laptop computers. The port monitor is responsible for making a physical connection between the printer spool staging the Win32 Raw Print Data Stream and the port to which a printer is connected.

One "port" that can be assigned to a printer is "File".

Printing to this port generates a file on a disk. This file holds the Win32 Raw Print Data Stream generated by the graphics engine for future use.

The Salutation Consortium Technical Committee is considering specifying an emulated mode for Win32 Raw Print Data. This provides for the discovery of services which support this type of data stream. A Salutation client may then generate Win32 Raw Print Data, and, using Salutation protocol, send the data to the Salutation server for printing.

展望

Delivering Real Value

Software development companies achieve market differentiation by providing the knowledge worker with comprehensive management of documents, data, and communiques through a diverse range of networked information appliances, applications, and services.

These companies recognize that ubiquitous network computing will provide knowledge workers with access to information from the device-at-hand, eliminating the barriers imposed by prerequisite devices, specific operating systems and unique data type classifications. This allows the knowledge worker to select an information appliance based on personal preference, current location, and quality/quantity requirements. This trend will uncouple the knowledge worker from specific applications and services that work in limited environments. The power of providing access to information from the device-at-hand will enable the knowledge worker immediate access to the information needed for business and personal decisions.

To continue to be successful, software development companies must provide information access and management from an array of networked devices, applications and services through support of open interworking technologies and standards. These companies must be committed to network-enabling the world's information base by exploiting innovative interworking technologies and by building strategic relationships among industry leading OEMs, ISVs and software developers.

These companies must produce products that deliver real value to the knowledge worker by removing barriers imposed by proprietary implementations and by providing information access from the device-at-hand.

To achieve these goals, software developers must:

  1. Exploit the fullness of interworking technologies by supporting the industry leaders, defacto standards, and industry standards
  2. Manage the diversity of networked device, applications and services encountered in dynamic network environments by brokering necessary data transforms, routing techniques, and user visualizations
  3. Build on an open, non-aligned resource management protocol architecture to interface to the array of interworking technologies
  4. Protect original investments and ensure partner participation through a non-proprietary, open environment supporting easy integration of third party solutions

イベント情報

Printer Work Group Meeting

Bluetooth Service Discovery Subgroup Meeting

サリュテーション理事会